●冬のうた
「どうにかならんのか!まだ降るのか!この雪」・・・
「ちょっと隣のヤツ、ちゃんと除雪しろよ!」
毎年の事ながら雪についての文句が口をついで出る
周囲にも控えめながらも不機嫌ヅラ
北国の・・札幌の冬だとわかっているのに・・・
道産子のくせに・・・
嗚呼!
最近寒さもかなり不快になってきた
寒いの嫌いなお年寄りの会、入会
「明日気温+30度位にならないかな・・・」などと
まったく子供のようなことを云う
そんなことが起きたら大洪水だ
「それでもいいかな」などとも想う
嗚呼!
「今日は鍋にしようか!」と
知らぬ間に毎日口走っている
本一冊書けるくらいの鍋のバリエーションは覚えた
ジャパン(日本酒)飲み過ぎて次の日を棒に振る
前の日の記憶の糸を手繰るのはもうやめた
っていうか手繰れない
嗚呼!
それでもキミが吹雪の休日に
何故か2杯たてつづけに入れてくれるコーヒーに
少しだけ微笑んでみたり
「そこスベるよ!気を付けて!」って云われたら
氷の上をわざとスベってみるなんてのも楽しい
優しく静かに舞い降りる雪たちよ
誰かひとりの願いでも叶えてくれたなら・・・
誰もが寒さを・・この冬の厳しさを少しでも忘れられるのに
もし僕ももっと穏やかに暮らせたら・・・
誰かひとりのユメ叶えてあげられたら・・・
そんな風に過ごせたなら・・・
誰よりも春が来るのを待っている
そう
誰よりも
冬のうた 2006/02/16